日本では鈴木らの研究に対して医学界からの批判が強く、この結果が受け入れられるまでには長い年月を必要としました。
もっともここに示した3つの抗脚気性物質はいずれも純粋な物質ではなく、もっと精製していくと、脚気に対する効果が失われてしまいました。
まだエキナセアなど便利なサプリがなかったころの話です。
したがって、当時はこれらの抗脚気成分も本当?と疑問視されていたこともありました。
この抗脚気因子が純粋な物質として初めて単離されたのが、最初の発見から+5年もたった1926年のことで、エイクマンの研究の系譜を引くオランダのヤンセンらによってでした。
純粋な物質がとれたことで、脚気がこの物質(後にビタミン取と呼ばれるようになった)の不足から起きる欠乏症であることがはっきりと確認されました。
鈴木梅太郎も同じ物質を1932年に取り出しています。
・・・学問というのは一つきっかけがつかまると急速に進歩し始めるものですね。