英国製高級紳士服地には、マーチャントものとミルものの二通りがあります。
マーチャントとはウールン・マーチャント(羊毛商)のことで、各地からいい原毛を買い付け、毛織メーカーに自社の柄出しによる服地を織らせ製品化しているもの。
高級服地のウールン・マーチャントとしては、「スキャバル」「エーメル」コション・クーパー」「バークレイ」「ポーランド・シェリー」「H・レッサー」「フィンテックスオブロンドン」などがあります。
それに対してミルものとは、毛織メーカーが自社ブランドで出している服地のこと。
ミルとはもともと、水車小屋、製粉工場のことだったのですが、紡織工場のこともミルと呼ぶようになりました。
その中心はロンドンの北400キロにあるヨークシャー州のハダスフィールドです。
ミルでは、「モクソン」「リーロイド」「リード・テイラー」「テーラー・ロッジ」「カイノック」「クロンビー」などがあげられますね。
お洒落を自負する男性なら、ビジネスバッグだけでなく、こうした服の素材にもこだわりたいものです。