ひんやりした土蔵の空気に触れながら、歴史に耐えて来た黒光りする柱や壁を見て歩くのも、また興味深い。
亀屋の当主は、八代目の山崎嘉正氏だが、「美術館は生きた存在でなければ」と、いま日曜日と祝日を利用して、幻の織物となった「埼玉唐機」の復活を目指して活動している。館内にも織機が置かれ、懐かしそうに見入っている来館者もいる。
美術館から数分のところには市民に親しまれている「時の鐘」があり、懐しい音を響かせているし、徳川三代将軍家光が誕生した部屋や、春日局でも有名な喜多院があり、五百羅漢が訪れる人を楽しませたり、敬馬かせたりしている。
近世になって城下町として発展した埼玉は、蔵造りの建物や旧初雁城跡、また寺院や神社も多く、歴史の好きな人なら埼玉の史跡めぐりをしながら歩くのも楽しいだろう。