以下に紹介するものは、とある高校の卒業答辞です。
これは、私たちになんらかの示唆を与えてくれるものだと思うので、ここに紹介したいと思います。
「近日まで、私たちはこの卒業式を真にわたしたちのものとするため卒業生最後の問題としてとりくんできました。
高校生活の最後をしめくくる卒業式・・・。
だがいままでの卒業式はあまりにも儀式化され、卒業生不在のものでした。
私たちはこのことに疑問を感じ、卒業式委員会を設置しました。
委員会は、時間的余裕等の問題をかかえながらも生徒総意にもとづく卒業式のために、直接民主制にもとづいて闘ってきました。
しかしあまりにも形式にこだわる学校当局のため、私たちの要求とは、まったくかけはなれたものとなってしまいました。
そしてこの答辞を作成するに当たっても、私たちの代表の連日連夜の話し合いにおいて、まったく不合理な学校当局による数多くの妨害がなされてきました。
けれども私たちは答辞だけでもと思い努力を傾けこれをえたのです。」
正確な情報が優れた事業計画に重要であるということに異議を唱える人はほとんどいないでしょう。
正確な情報を見つけようとする強い意志をもったマネージャーはほとんどいません。
わたしは過去数年にわたり、正確な情報に基づいた、というふれこみのプレゼンテーションを数多く見てきましたが・・・
詳しく調べ、真実が明らかになると、事実だと主張されていた情報が実はそうではなかったことがわかります。
こういった情報は次のカテゴリーのどれかにあてはまるのです。
事業とともに成長し、一度も疑われたことのない情報・・・。
例えば、"我が社の製品は最高である"、"最も価値の高いものを消費者に提供している"などです。
・・・・このようなことを口にしない部長はいないでしょう。
しかしほとんどの場合、詳細を調べてみると、事実ではないのです。
個仮定事実これは将来予測に必要ですが、事実ではありません。
例えば、GNPやインフレは一定の割合で上がるし、経費もある程度増えるし、競争相手は何らかのかたちで対抗してくるでしょう。
・・・こういったものは仮定であると明示し、決して事実とすべきではありません。
体内に細菌が入ると、それがさらにからだの奥に入るのを防ぐため、白血球の一種であるリンパ球が細菌と戦います。
リンパ球は病原菌を食べて殺すわけですが・・・
食べ尽くすことができないで次々に死んでいきます。
リンパ節(リンパ腺は俗称)は、リンパ管の一部が粟粒状、豆粒状に結節した組織です。
特に首や腋の下、足のつけ根など、からだの中の重要な、関所とでもいうべき部分に群れをなしています。
リンパ球が死ぬと、この死んだリンパ球は次々とリンパ腺に集まり、その数が多くなるとはれてふくらみ、グリグリができるわけです。
病原菌の数が少なければ、外部からは何の変化も見えないうちに細菌は全部退治されてしまいます。
肉や魚を食べても、健康な胃なら容易に消化してしまいます。
胃そのものも筋肉でできているのに、なぜ食べた肉だけが消化され、自分自身の胃が消化されることはないのでしょう。
それは、胃の内面が粘膜でおおわれています。
そこにある無数の胃腺から消化液が分泌されると同時に、粘膜から出る特殊な粘液によって、胃そのものが自分の消化液によって消化されないよう保護されているためです。
また、口から食べた肉類は、胃腺から分泌される蛋白分解酵素ペプシンによって消化されるのですが・・・
この酵素は、分泌されずにまだ胃腺にある時には、活性のないペプシノーゲンという成分であるため、自分の胃を溶かしてしまうことはありません。
起きていても眠っていても赤ちゃんの体重は変わらないのに・・・
なぜ眠ると、急に重くなったように感じるのでしょう。
赤ちゃんを抱いたり、おんぶしたりする時、大人は、赤ちゃんの重心が自分のからだの中心線にくるよう、無意識に自分のからだを傾けています。
赤ちゃんも起きているうちは、無意識のうちに落ちないようにと、大人にからだを寄せてくるので、自然にいちばん楽な姿勢になっています。
ところが眠ってしまうと、からだの力が抜け、そり返ったり横に傾いたり、たえず赤ちゃんの重心が大人のからだの中心線からはずれます。
そのため、しっかり支えて釣合いをとろうと、無理な力を出さなくてはならず、そのため重く感じるのです。
わが国は世界一の温泉国なので、湯治療養が盛んですが・・・
温泉で"湯あたり"することがあるのはなぜでしょう。
湯あたりというのは、湯治を始めてから1週間ぐらいに、からだが疲れて食欲がなくなったり、微熱が出たり、軽い頭痛がしたりするもので・・・
湯治客の約半数に起こるといわれています。
1日中、異常に眠かったり、逆に眠れなくて困る人もいます。
これは、その人の体質に温泉の刺激が強すぎるからで、硫黄泉や放射能泉で起こりやすいものです。
これを防ぐには、初めの1週間くらいは入浴回数を1日1回にすることで、何回も入らないと損と考えると、湯治に行ってかえってからだをこわしてしまいます。
財務の専門家である必要はありませんが、経費とマージンの関係、量の増減がどのような影響を、経費とマージンにもたらすか、についてきちんと理解しなければなりません。
計画を評価する時に経営陣が注意しなければならない、販売予測、経費予測、利益予測の弱点を示す危険信号をあげたものがあります。
特に注意すべきものがいくつかあるのです。
・・・まず第一に、従来よりも高いマーケット成長率を必要とする販売予測や、かなりのマーケットシェアを得なければならないような販売予測には注意を払わねばなりません。
マーケット成長率やシェアはあがるかもしれませんが、計画がうたっているほど簡単に、急激には成長しません。
経費の面でも利益の面でも明らかに有利で性能の良い新製品が、スポンサーのねらいどおりのインパクトをマーケットに与えることはめったにないのです。
さらに、マーケット獲得のチャンスは必ずといっていいほどシェアの減少という懸念やリスクを伴っています。
ほとんどの場合、リスクや懸念は見落とされ、チャンスばかりが強調されます。
世間のトレンドはどうなっているのでしょうか。
ベースポイントを変えると成長率はどうなるでしょうかあ・
・・・・多くの場合、真の事実と真ではない事実の違いはそれほど重要ではありませんが、事業計画をつくる場合、両者を区別することはたいへん重要です。
真の事実以外に基づく計画は無意味です。
事実とされているものを疑い、計画を提出する人に証明を求めるような鋭い質問をする以外には、提案された行動計画とプログラムが厳密な意味で事実に基づいているかどうか確かめる方法はありません。
"この発言を支えるデータは何か"
"このデータの出所はどこか"
"我が社に競争力があるという根拠は何か"
・・・事実が真に真実であることを証明するためには、これらの設問に答えなくてはなりません。
予測の妥当性を問い直す計画の販売予測、経費予測、利益予測が妥当であると、どうやって判断したらよいのでしょう。
・・・こういった判断をする際、何が必要となるのでしょうか。
どこかの協会や業界の専門家が発表したというだけで、疑いようのないものとされる傾向があります。
データを発表したのは誰で、情報源はどこなのか。
その信頼性はどうなのか・・・。
これらが明らかになるまで、事実に基づくものとみなすべきではありません。
そして、願望に基づく事実。
これは実状を反映してはいないが、経営陣が信じたい状況を示したものです。
"我が社は最も利益率の高い会社である"、"最強の営業部隊"などがその典型的な例です。
そして半分正しい事実。
ある程度の信頼性はありますが、誤解も招くものですね。
"このマーケットは過去5年間、年率10%の成長を遂げてきた"というのは事実かもしれません。
・・・しかし、5年前にこのマーケットは大幅に落ち込んでいて、10%の成長はただ単に本来のレベルまでもち直そうとしているだけなのであれば、この発言は誤解を招くことになります。
ベースポイントはどこでしょう?